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「…………」
「あ!ルーヴェ様!おはようございます!」
「ルーヴェったら起きるのおっそーい!ほーら、可愛い新妻が作ってくれた朝ごはん、早く食べようよ!ついでに、返事もしなきゃね!」
低血圧のせいかふらつく足取りでルーヴェはルチルの元へ行くと倒れこんだ。
「ひゃあ!!ルーヴェ様!大丈夫ですか…!?」「だ、大丈夫だ…少し、貧血気味故…我は朝に弱いのだ…」
「そうなんですか…では朝食の準備が万全になるまでソファーの方で横になっていて下さい。足をクッションが何かで高くして頭の方に血液が巡るように…」
「あぁ…ありがとう」
「歩けますか?」
「あぁ…」
ルチルから離れ歩き出すもやはりおぼつかない足取りのルーヴェをエディは後ろから抱えあげた。
「エディ!やめろ降ろせ…!!」
「新妻の前で恥ずかしいのはわかるけど、無理しないの!」
エディはそのまま軽々とルーヴェを運びソファーに寝かせた。
「ルチルちゃん、食器運ぶの手伝うよ!」
「ありがとうございます!…エディ様は、すごくお力のある人だったんですね~…すらりとしてらっしゃったのでわかりませんでした」
「あはは!俺は怪力で有名だからね~!ルチルちゃんとルーヴェなら一辺に運べちゃうよ!」
「そんな!あははっ…すごいですね~」
「あれ?ちょっと疑ってる?」
「そんなことないですよ~…エディ様は戦争などで活躍なさりそうですね」
「え…!?」
ルチルの言葉に、エディとルーヴェが反応を示したがルチルは微々たるもの故気付かなかった。
「食料を運ぶにせよ何にせよ、きっとすごく活躍なさりそうです!」
「そ、そんなことないよ…戦争だなんて、物騒だなぁ!あはは!」
「そうですね!すみません。やっぱり平和が一番ですね!」
「ははは!うん!そう、だね…」
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