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「断罪者(ジャッジメント)…?」
「そう」
「し、知らねぇよそんなもん!!」
「あら?」
ジョンの言葉にイールは首を傾げた。
「この街にまだ行き渡っていないのかあるいは…子供には教えていないのか…」
「どっちでもいいよ。とりあえず行かなくちゃ」
「あぁ。そうだな」
ザイルが廃工場の中へ足を進め始め、イールはジョンとマルクの頭に手を置き真剣な顔をして言った。
「いいかい?ちゃんと帰るんだよ?」
「う…うん」
「わかったよ…」
イールはにっこりと笑うとザイルの後を追って行った。
「ジョン…?」
「追うぞ…!」
「えぇ!?」
「早く!」
「だ、だめだよ!あ、ねぇ一人にしないでよ…!!」
マルクは先に進んでしまったジョンを追いかけ、廃工場へと入っていった…
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