第一章 春、それは出会いが突然始まっちまうんだから仕方ない

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第一話 始まりは突然始まっちまうんだから仕方ない たくさんの桜が咲く今日この頃、春になってからしばらくして、とある学校の校舎の中で少年は廊下を彷徨っていた。 蒼太郎「えーと、印刷室って何処だろう?」 この学校に来て二年目の蒼太郎くんは未だに印刷室が判らないでいた。 担任から「このプリント印刷室に置いてきてくれ」と頼まれた蒼太郎の腕にはかなりの量のプリントが抱えられていた。 蒼太郎「うう・・・重い・・・!!」 ???「おい、どした」 すると蒼太郎の後ろで誰かが声をかける。 蒼太郎が振り向き、後ろにいたオレンジ髪の少女は蒼太郎の持ってたプリントを崩れないように片腕で持った。 蒼太郎「あ・・・いや、その・・・印刷室に行きたいんですけど何処にあるのか判らなくて」 沙夜「あん?印刷室なら一階の一番端っこ、何だよ?お前行ったことねえのか」 蒼太郎「あ、はい、まだ二年目何ですけど判らなくて・・・」 沙夜「しゃーねえ、アタシが手伝ってやんよ、行くぞ」 蒼太郎「あ、はい」 印刷室に着くとプリントを全部放り投げる沙夜、蒼太郎のも全部放り投げて印刷室を出る。絶対怒られますね。 蒼太郎「ありがとうございます。助かりました」 沙夜「あー、気にすんな気にすんな、アタシも丁度フケてて暇だったからな」 蒼太郎「フケてって・・・サボってたんですか!?」 沙夜「だーって数学なんてワーケ判んないんだもんよー」 その場に座り込んでぶーたれる沙夜、そしたら授業終了のベルが鳴り、昼休みへと入る。 すると階段を駆け下りて数学の先公が「沙夜ぁぁぁぁ!てめぇまた俺の授業サボりやがったなぁぁぁぁ!!」と言う叫び声を上げて走ってきた。 沙夜「げっ!お、おい!!逃げるぞ二年!!」 蒼太郎「ええ!?うわ!!」 蒼太郎を軽々と持ち上げた沙夜はすぐさま先公から猛ダッシュで逃げる、マラソン選手やボルトもひっくり返るぐらい猛ダッシュで逃げた。
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