第一章 春、それは出会いが突然始まっちまうんだから仕方ない

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第二話 購買に行くときは死ぬ気で行かなきゃ何も買えない 猛ダッシュで逃げた沙夜は屋上へと駆け上がり、そこで飛び込んだ。 蒼太郎「ひぃぃ!?」 沙夜「シャアーッ!!逃げ切ったぁーっ!!」 とにかく叫びたいのか、沙夜は大声でとにかく叫ぶ。とにかく叫んだ。 蒼太郎「し、死ぬかと思った・・・」 沙夜「あー、悪い悪い。お前大丈夫かー?」 蒼太郎「何とか生きてると思います・・・それにしても、此処って屋上に上がれたんですね」 沙夜「上がっちゃダメだぜ」 蒼太郎「ええ!?」 沙夜「だから私の秘密の場所だ。晴れの日限定のな」 寝転がって空を見上げる沙夜に、蒼太郎も寝転がって空を見上げてみる。 蒼太郎「屋上ってこんなに綺麗だったんですね・・・いつも教室か学食に居ましたから・・・」 沙夜「・・・今お前、なんて言った・・・?」 蒼太郎「え?え、えーと・・・いつも教室か学食に――」 蒼太郎が言い終わる前に沙夜は屋上の扉を蹴破って飛び出していった。 その時沙夜が叫んだのは 「いっけねぇぇぇ!飯買うの忘れてたぁぁぁぁ!!」 だった。 とにかく猛ダッシュで一気に一階の購買まで嵐のように走る沙夜は購買のおばちゃんの前にダイブする。 だが大人気の特大カツアゲソースぶっかけコロッケパンは全滅していた。 沙夜「orz」 フルーツ牛乳と焼きそばパンを持ち、沙夜は屋上でorzしていた。 蒼太郎「ま、まぁ・・・こんな事はたまには有りますよ・・・えぇ」 とにかく何とか宥める蒼太郎に沙夜は泣きながら焼きそばパンを口の中に全部放り込んでフルーツ牛乳も全部飲む。 沙夜「畜生ぉぉぉ・・・!!特大カツアゲソースぶっかけコロッケパンがぁぁぁ・・・!!」 沙夜はその昼休み中ずっと泣き明かしたらしいみたい。
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