第一章 春、それは出会いが突然始まっちまうんだから仕方ない

4/6
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
第三話 買い物、とにかく安い時に安い物を買うのが戦略的 休みの日のスーパーにて 沙夜「はー、さてさて、晩飯の材料を買いに来たは良いが今日は何すっかなー」 と、買い物カゴを右手に持ちながら並んでいる商品を見て回る沙夜。夕飯を作ろうと、何を買うか迷うその姿は家庭的ですな。 蒼太郎「あれ?沙夜さん」 と、前から買い物カートをガラガラと押してやって参りました蒼太郎くん。 沙夜「お?おお、蒼太」 蒼太郎「買い物ですか?」 沙夜「見りゃあわかんだろ、晩飯買いに来たんだよ晩飯」 蒼太郎「ああ・・・でも何も入ってませんね」 沙夜「そうなんだよなぁー・・・晩飯何作るか考えてまいってんだよな」 蒼太郎「あ、ご飯は沙夜さんが作ってるんで?」 沙夜「あー違う違う、当番制なんだよウチは」 沙夜の言ったことに「ああ、なる程」と蒼太郎も納得する。 すると沙夜も反対に蒼太郎に聞いた。 沙夜「お前、カップめん持って・・・まさかそれが晩飯だって事・・・無いよな?」 恐る恐る聞いてみる沙夜に、蒼太郎は予想通りの答えを帰してくれる。 蒼太郎「はい」 沙夜「・・・やっぱりか」 あちゃーと言うように頭に手を当てる沙夜。 純粋過ぎる蒼太郎にはきょとんと首を傾げた。 蒼太郎「どうしたんです?」 沙夜「お前、アレだ・・・ウチで食わしてやるからソレ置いてこい」 蒼太郎「え!?あ、良いですよ!!そんな・・・晩御飯ごちそうになるなんて・・・!!」 とにかくごちそうになってはいけないと断ろうとする蒼太郎くんに沙夜は彼の頭を掴んで言いました。 沙夜「良いから置いてこい」 蒼太郎「は、はい・・・」 カップめんを戻しに行く蒼太郎の姿を見る沙夜は。 沙夜「(違うんだよー!!何でビビらせてんだよ私ー!!orz)」 膝を突いてる沙夜に蒼太郎が戻ってくる。 蒼太郎「あ、あのー、置いてきました」 沙夜「だー!!蒼太オメー!!何食いてえか言ってみろ!!」 彼の胸ぐらを掴んで半端カツアゲしているように見えるが、沙夜は蒼太郎にリクエストは何かを聞いてみる。 蒼太郎「に・・・煮込みハンバーグが・・・食べたいです」 沙夜「煮込みハンバーグだぁ!?上等だ!タイムセールで安くなった所を襲撃してやる!!(食材を)覚悟しろてめぇー!!」 蒼太郎「きゃー!沙夜さん離して下さーい!!乱暴はしないでぇー!!」
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!