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――――ぐしゃ、
足元で嫌な感覚がした。
だが私は下を見ず、ずっと前を見る。
気持ち悪い。
吐き気がする。
人間の血のにおいと建物の焦げ臭いにおいが混じり合っている。
私は片手に持っていた長柄の武器を強く握りしめた。
「何が見える?」
不意に後ろから声が聞こえた。
「――…死体と血の海」
私の声は低かった。
それだけ、私の心は悲しみと怒りに満ちていた。
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