第1楽章:表-オモテ-

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俺はそれをまじまじと 見つめたあと、 ローデルに視線を移した。 「持っててくれたのか?」 するとローデルはぷくっと軽く頬を膨らませた。 「ずっと身につけててねって言ったのに、 事務所の引き出しの中に置きっぱなしにしておくから…」 …そういえばこのネックレスは、 エドワードの家に行く前に外していったんだ…。 それを説明しようとしたが、 わざわざ言うのも面倒なので 俺は何も言わずにいた。 ローデルは、ネックレスの銃の部分をちょんっとつつく。 「…今度はずっとつけててよね? お守りがわりに」 ローデルがにこっと笑ったのを見て、 俺もわずかに微笑みながらうなずいた。 「ありがとう、プルート。 …じゃあ、行ってくる」 そう言って、俺はバーを後にした。 地獄へ… 俺の居場所へ、戻らなければ。
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