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俺はそれをまじまじと
見つめたあと、
ローデルに視線を移した。
「持っててくれたのか?」
するとローデルはぷくっと軽く頬を膨らませた。
「ずっと身につけててねって言ったのに、
事務所の引き出しの中に置きっぱなしにしておくから…」
…そういえばこのネックレスは、
エドワードの家に行く前に外していったんだ…。
それを説明しようとしたが、
わざわざ言うのも面倒なので
俺は何も言わずにいた。
ローデルは、ネックレスの銃の部分をちょんっとつつく。
「…今度はずっとつけててよね?
お守りがわりに」
ローデルがにこっと笑ったのを見て、
俺もわずかに微笑みながらうなずいた。
「ありがとう、プルート。
…じゃあ、行ってくる」
そう言って、俺はバーを後にした。
地獄へ…
俺の居場所へ、戻らなければ。
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