デート前夜

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チーボーはすぐ、ミットンさんに言われたことをクニに話した。 「…どう思う?クニ」 「んーでもムックさんがただ楽しみにしてるだけかも知れないでしょ? …でも明日は、もしかしたら行かない方がいいような気がするわ。 なのに行かなきゃいけないんじゃないかとも思うの。 あぁ、ごめんね、私には分からないな」 人が減った食堂は、色んな食べ物の残り香が辺りに漂っている。 「とにかく、何かあったら私にもすぐ連絡してね。…やだ、何かすごく悲しくなってきた。もー何でかしら」 クニはチーボーに抱きついた。 「チーボー大好きよ、一生友達なんだからね」 「クニぃ… 私もクニ大好きやで!クニー!」 「きゃあっ…あはははちょっとチー!」 チーボーは切なさを紛らわすように、思い切りクニをこしょばした。 はぁ。普段なら何でもなく流すのに。何故か不安な気持ちが次から次へと沸いてくる。 …明日…大丈夫やんな。 ムックさんのこと、信じられる…はずやのに。
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