デート前夜

5/5
前へ
/155ページ
次へ
チーボーはまた、お花畑の中にいた。 チーボーはもう、これが夢だってよく知っている。 いつもここには誰かがいた。…あれは誰なのだろう。 振り返ると、やはりそこには人がいた。 ただし、知っている人が。 「ちはる」 ムックだった。 「いよいよだ」 ムックはチーボーに音もなく近づくと、そっとキスしてから、力強く抱き締めた。 チーボーはムックの胸の中で意識を失った。
/155ページ

最初のコメントを投稿しよう!

32人が本棚に入れています
本棚に追加