184人が本棚に入れています
本棚に追加
「校内鬼ごっこ?」
6時限目は、またもや紗綾のお陰で5時限目よりも集中出来なかった。
名前を聞かされただけでどんな事をやるのか全くわからず、その事ばかり考えていた。
そしてただいま放課後の教室、俺は帰る支度をしながら遥香と先程の続きを話している。
ちなみに純は神無月さんと先に帰った。
「あぁ、凄く怪しいと思わないか?」
「そうだね……」
校内鬼ごっこ、嫌な予感しかしない……。
「取り敢えず帰るか」
「うん」
俺の提案に遥香は賛成し、俺達は2人肩を並べて校舎を後にした。
夕陽の眩しさに目を細めつつ、歩き慣れた道を遥香と他愛もない話をしながら歩く。
付き合い始めてからはこの道のりが今までよりも更に短く感じる。
何て言うか……凄く意識しちゃうんだよな……。
そして気が付けば自宅に到着。
「それじゃ、また明日な」
「うん、また明日ね~」
遥香と別れて自宅に入る。中には誰もおらず無音で……と言っても、何時もの事なんだけどな。
最初のコメントを投稿しよう!