体育祭~どう考えても季節外れな気がするんだが~

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「校内鬼ごっこ?」 6時限目は、またもや紗綾のお陰で5時限目よりも集中出来なかった。 名前を聞かされただけでどんな事をやるのか全くわからず、その事ばかり考えていた。 そしてただいま放課後の教室、俺は帰る支度をしながら遥香と先程の続きを話している。 ちなみに純は神無月さんと先に帰った。 「あぁ、凄く怪しいと思わないか?」 「そうだね……」 校内鬼ごっこ、嫌な予感しかしない……。 「取り敢えず帰るか」 「うん」 俺の提案に遥香は賛成し、俺達は2人肩を並べて校舎を後にした。 夕陽の眩しさに目を細めつつ、歩き慣れた道を遥香と他愛もない話をしながら歩く。 付き合い始めてからはこの道のりが今までよりも更に短く感じる。 何て言うか……凄く意識しちゃうんだよな……。 そして気が付けば自宅に到着。 「それじゃ、また明日な」 「うん、また明日ね~」 遥香と別れて自宅に入る。中には誰もおらず無音で……と言っても、何時もの事なんだけどな。
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