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「ひ……ひぃ、君……愛してます!」
「うげっ」
飛びつかれた
てゆうか椅子ごと転がるから座ってる時はやめい
「そこの猿」
晋次の事らしい
未来がそっぽを向きながら一枚の赤い箱の板チョコを出してた
「コレあげるからぎゃあぎゃあ喚かないでくれない?」
ツンデレか?
「あ……う……」
まあ前のアレを考えると晋次としては複雑なんだろ
てゆうか未来も進歩したな
「未来、もう怖くないのか?」
「元々こんな原始人並みの知能しかない奴怖くないし」
てゆうか腕っ節で未来に負けるレベルじゃ普段護衛とかいる未来は平気か
「あ……あの、ありがとう」
「ん、義理だけど」
確かにデカデカと義理と書かれていた
ツンデレか
「あ~、聖、やっぱりいいや」
「ん?そう?リアカーいっぱいチョコプレゼントしようかと思ったけど」
「ああ、うん、その、悪い、橘さんも」
「……未来でいい」
何があった未来!
「お、おう、じゃあ」
と
なんか黄昏た顔で帰っていった
「ほら、食うか?」
さきイカ一本を未来に差し出した
「優しい私は仕方なく貰ってあげる」
と
引ったくってった
前の未来なら庶民の味がどうとか言いそうだったがな
「……悪くないわね」
「それは噛めば噛むほど味が出るんだ」
「……そう」
終始そっぽ向きっぱだった
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