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俺は、車の中を覗き込んだ
『ありがとな』
亀山先輩は、俺の目を見て微笑んで言った
改めて、お礼を言われた事なんてなかったから、
動揺してしまった
亀山先輩は俺なんか眼中に無い事くらいわかってる
それに、俺には彼女がいて
伊丹先輩も大事だし、そんな気持ちは只の勘違いだと思うのに、俺は。
不覚にも、亀山先輩に心奪われてしまった
『いえ…』
戸惑いながら、ドアを閉めた
寂しそうに微笑んだ亀山先輩の顔が忘れられない
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