st.valentine's day

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「………ん」 振り向いた伊丹は、もごもごと口を動かし、何かを食べている 芹沢の目線は自然と彼の手に移動する ミルクチョコレートの可愛らしい包装紙と、銀紙が目に入る 「せっ…!せせせせ先輩!!何ッスか、それ!!!」 目を見開いて、いまにもつかみかかりそうな勢いで芹沢は叫んだ 「何って、チョコレートだよ、ばーかっ」 「何で先輩が食べてるんですか! 誰から貰ったんですか!!」 「何でお前にそんな事言わなきゃいけねぇんだよ」 「俺というものがありながら…ヒドいッす!俺にはチョコくれないで……」
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