23人が本棚に入れています
本棚に追加
「………ん」
振り向いた伊丹は、もごもごと口を動かし、何かを食べている
芹沢の目線は自然と彼の手に移動する
ミルクチョコレートの可愛らしい包装紙と、銀紙が目に入る
「せっ…!せせせせ先輩!!何ッスか、それ!!!」
目を見開いて、いまにもつかみかかりそうな勢いで芹沢は叫んだ
「何って、チョコレートだよ、ばーかっ」
「何で先輩が食べてるんですか!
誰から貰ったんですか!!」
「何でお前にそんな事言わなきゃいけねぇんだよ」
「俺というものがありながら…ヒドいッす!俺にはチョコくれないで……」
最初のコメントを投稿しよう!