魅惑

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そして、また、甘い言葉で囁く。寿司が好きだという柚莉亜に、 「かわいい。俺、素直でおいしそうに食べる子、好きだよ」 まあ、これは、俺の本心でもある。 嘘がバレないように、動揺したから、飲み過ぎた日本酒の力も手伝って、俺は、簡単に言ってしまったんだ。 それから、会計を済まし、外に出ると、酔いがまわっているのがわかる。 そういう時の俺は、いつも大胆な行動をしていて、今日も例外ではない。 店を出たばかりだというのに、柚莉亜の腰をグッと引き寄せ、抱きしめた。 柚莉亜も酔っていて、抱きしめた身体が、さっきより熱いのがわかる。 それを身体で感じると、俺の心臓は、走り出した。
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