一目惚れ

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座って少しすると、彼女の名前が、柚莉亜だと、話を聞いていてわかった。 ここにいる皆は、何を話しているかと思ったら、プロ野球の話で盛り上がっていた。 女の子にそんな話題なんてと内心思ったが、父親に小さい頃から野球を見せられていたとかで、セパ両リーグともに詳しかった。 野球部だった俺は、すんなりと話に入っていき、気がつけば、かなりハイテンションで喋っていた。 その間も、彼女は、気配り上手で、幹事の女がメールをしている間、人数の差で俺達が嫌な思いなどすることないように、輪の中心となって、話を、ふっていた。 時折、笑顔を見せ、相手の目を見て、頷きながら、真剣に話を聞いてくれる姿に、俺以外にも好感を持ったヤツがいるだろう。
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