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弘輝も結婚しているから、必要以上に、私に求めるものはないだろう。
それに、新婚早々だし、私みたいなのが居ても、すぐに奥さんは、疑わないだろう。
弘輝との関係を決意した私は、携帯を取り出す。
『今日、会社の先輩とご飯に行きます。そっちも適当に食べて帰って来て』
旦那様に、ドキドキしながらメールを送った。
普通に、今までもこんなことは多々あったから、なんてことはないはずなのに、心臓は、鼓動をはやめていて、緊張している。
『わかった』
素っ気ない返信もいつも通りで、“気をつけて帰れ”と一言も言えないのかとため息が出る。
ラブラブで結婚したはずなのに、こんなにもすき間風が吹いていて、泣きそう。
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