甘い彼

20/23
38411人が本棚に入れています
本棚に追加
/1103ページ
二人で日本酒を頼み、軽く乾杯をし、適当に注文する。 「弘輝、こんな高そうなお店よく来るの?」 もしかして、弘輝は、お金持ち?そう思いながら、聞いた。 「ん?二回目だよ。前に、お客さんに連れて来てもらったんだ。気にいったんだけど、一緒に来る相手が居なくてさ。こういうところは、女の子と来なくちゃ」 そう言って、優しく微笑む。 どうして?奥さんは? そんな疑問が顔に出ていたのだろう。 「あいつは、好き嫌いが多くて、生もの駄目なんだよ」 言いながら、髪を撫でてくる。 それが気持ち良い。癖なのかな? 「こういう極上のお寿司は極上の女の子と食べなきゃ……ネッ」
/1103ページ

最初のコメントを投稿しよう!