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「悪い、柚莉亜。柚莉亜を感じたい。こんなつもりじゃなかったんだけど、柚莉亜が欲しい。場所、変えていい?」
はっきり言って、柚莉亜の反応が恐かった。
キスやじゃれあうのは良くても、その先は、望んでいないかもしれない。
別に、抱いたから、嫁を捨て、柚莉亜と……なんて、微塵も思わない。
そんな俺だ、酷い俺だ。だから、断られることも、想定していた。
なのに、真っ赤に紅潮した顔で、
「うん、私も、弘輝が欲しい。……抱いて」
ときた。
俺の心臓から全身に一気に血液が駆け巡ったんじゃない?
そんな言葉を、潤んだ目で言わないで欲しい。
俺の理性が崩れそうになってしまう。
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