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俺が降りると、まだ辺りには、柚莉亜の姿がなく、少し、外で待つ。
夜風に当たりながら、考えることは、柚莉亜が素直について来てくれるかということ。
俺がトイレで熱を冷ましたように、柚莉亜だって、少し離れて、冷静になれば、気持ちが変わりついてきてくれないんじゃないかと気が気じゃなかった。
あんなに綺麗な柚莉亜のことだ。こんな風に、男に誘われることなんて、ざらにあるだろう。
それを上手くかわす術も心得ているだろう。
だから、冷静になった今、帰ると言われることも、俺の中では、想定しておかなければいけない。
断られるのが普通だし。俺達は、互いに家庭のある身だし。
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