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だけど、柚莉亜は、現れた。そして、ついてきた。
念のため、互いの会社の人にばれないように一定の距離を保つ。
すぐに手を繋げないもどかしさ。肩を抱くことも出来ない不甲斐なさ。
世間では、浮気とか不倫とか言われるだろう俺達の関係。
そこに、踏み出すには、あまりにも早いし簡単過ぎると自分でも思う。
だけど、結婚したから嫁だけなんて、男として勿体ない。
男の浮気は、甲斐性だと言う奴が昔いたような気がしたが、その気持ち、わからなくもない。
俺は、嫁と言う存在を充分過ぎる程、実感しているのに関わらず、柚莉亜が欲しい。
これは、恋なのか？それとも、ただの男のエゴか？
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