3人が本棚に入れています
本棚に追加
彼女が1人でいるのを見かけて直ぐに駆け寄った。が数メートル手前で止まる。
表情が歪んでいた。
その瞬間今までの彼女が全て偽りだったのだと悟った。そしてまた自分が情けなくなる、今度は悍ましい程に。
いま自分はどんな気持ちで駆け寄ったのだろう。
ホッとしていた。
彼女に友達ができなかったのを。
最悪だ。
「何ですか…?」
「っ!」
言葉が出ない。今更俺は何を言えるのだろう…。
……でも、今の彼女は俺に似ている。きっと辛い。俺なんかが言う言葉じゃないかもしれないけど…言わずにはいられなかった。
「仲良く…してくれますか?サリア様」
最初のコメントを投稿しよう!