属性検査

12/19
前へ
/376ページ
次へ
昔々、ある一人の男が民をいじめる、とても大きな国の王様を倒すという物語で、男は白い光の剣を持ち、誰も見たことのない魔法で王とその家臣を倒したという。 「知ってますよ。小さい頃に何度も聞かされましたから。」 「それが本当にあった話だと言うこともかの?」 「え!?」 絵本の中だけの英雄の話しだと思っていた隼人は、思わず声をあげた。 「聖帝物語とは絵本のような良い話しではない。男は自分の野望を叶えるために王とその家臣を倒し、自らを聖帝と名乗り民から重い税をとり、奴隷にした。」 絵本と違う結末に驚いたが 隼人は、校長がなぜこんな話しをするのかわからなかった。絵本と自分がどんな関係があるのか… 「校長は何を言いたいのですか?」 「聖帝はなぜそんなひどいことが出来たと思う?」 隼人は考える。が答えは直ぐにでた。 「力が…国一つを動かせる力があったからですか?」 この答えに校長は、感心したように頷く。
/376ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3003人が本棚に入れています
本棚に追加