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昔々、ある一人の男が民をいじめる、とても大きな国の王様を倒すという物語で、男は白い光の剣を持ち、誰も見たことのない魔法で王とその家臣を倒したという。
「知ってますよ。小さい頃に何度も聞かされましたから。」
「それが本当にあった話だと言うこともかの?」
「え!?」
絵本の中だけの英雄の話しだと思っていた隼人は、思わず声をあげた。
「聖帝物語とは絵本のような良い話しではない。男は自分の野望を叶えるために王とその家臣を倒し、自らを聖帝と名乗り民から重い税をとり、奴隷にした。」
絵本と違う結末に驚いたが
隼人は、校長がなぜこんな話しをするのかわからなかった。絵本と自分がどんな関係があるのか…
「校長は何を言いたいのですか?」
「聖帝はなぜそんなひどいことが出来たと思う?」
隼人は考える。が答えは直ぐにでた。
「力が…国一つを動かせる力があったからですか?」
この答えに校長は、感心したように頷く。
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