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「その通り。聖帝は他の者にはない属性を持っていた。それが聖の属性じゃ。」
隼人は話しの流れがやっとつかめた。校長は続ける。
「聖の属性は、あらゆる属性を無にする力。自分の力量よりも下の力であれば無効化できる。」
隼人は聖属性の能力よりもそれを知っている校長に、疑問を持った。
「なぜ校長は、聖属性についてそんなに詳しいんですか?」
校長はさらっと答えた。
「物知りじゃからの。」
答えになっていないと思う隼人。
「じゃが注意することじゃ。世界中で聖属性を使えるのは君だけ。異端の能力を、利用したいと思う輩もいれば邪魔と思う連中もいることを…」
校長は冷たく言い放つ。
「それは命を狙われるということですか?」
「無いことも無いじゃろう。そこで、わしが特訓をしてやろうと思うのだが?」
それを聞いたマキ先生が口をひらく。
「それは…他の生徒からすれば不公平かと…」
「ならば君の友達も連れてきなさい。学校になれ始めたら私のところにまた来なさい。」
そういうことでは…と思うマキだがあえてスルーした。
なにを言っても無駄か…
「はい!わかりました!」
隼人は校長から直々に魔法を教えて貰えるので、すぐに返事をした。
「元気でよろしい。ではまたの。」
校長は今になって思った彼はなぜパジャマなのかと…
隼人とマキは一礼すると校長室を後にした。
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