第三章 過去

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数時間後──── 俺はゲームに飽きていてマンガを読んでいた。 時計を見ると、11時を回った所だった。普段なら寝ている時間だが、今日限りは起きていたかった。 それから数十分後──── 栗山家に一本の電話が鳴り響いた。 俺は、何気なく電話を取った。 「……もしもし?」 『もしもし!? 大我君か!?』 電話の相手は父さんの親友の日野おじちゃんだった。俺はこの頃、日野おじちゃんの事をひーちゃんと呼んでいた。 「ひーちゃん? どうしたの?」 『大我君! 今から病院に来れるか!?』 ひーちゃんはかなり焦っているようだった。 「病院? わかった」 俺の家の近くには病院は少なく、またこんな時間までやっているのは、1つしか考えられなかった。
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