第四章 仲間

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なんて茶番劇があったが、俺達は無事に学校に着いて教室に向かった。 「やっと来たか、大我!」 教室のドアを開けると亮平が一目散にこっちに向かってきた。 「で、昨日の告白どうだったよ。相手は誰だったんだ?」 亮平の顔はウキウキしていて、とても輝いていた。 あ~、その事に触れないでもらえるかな……? ほら、隣の涼香が笑い堪えて口を手で隠してるじゃん……。 「で! どうだったんだ?」 「亮平、あれは勘違いだったんだ……なんでも手紙を入れる下駄箱を間違えたみたいで……」 「下駄箱を間違えた? ……名前のシール貼ってあるのにか?」 「あ、あぁ。そうみたいなんだよ。……その人天然さんみたいで……」 「なんだ、つまんね~……」 亮平はそう言って自分の席に戻り、机の上に枕を出して寝た。
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