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「一応知ってるけど、なんで?」
私は九美が何を聞きたいのかが分からなかったから、九美に聞いてみた。
「私も、家の者に伝えたい。でも……そうしたらきっと、家から出れなくなってしまいますわ……」
九美の家は大富豪だからね…………そりゃ、家の人も心配するでしょう。
「前のニュースは見ました? 私がヘルグリムに用事があってヘルグリムまで行って、帰ってきたら私は沢山のフラッシュを浴びましたわ…………私は自由に動きたいですわ」
九美はきっと辛いんだろうなぁ……。
「だから、九美が家に泊まってもいいと言ってくれた時はとても嬉しかったの…………涼香、今更だけどありがとう」
九美は私を真っ直ぐ見てきて感謝の言葉を告げた。
九美って美人だから、女の私でもなんか照れちゃう……。
「じゃあ時間も遅いし、そろそろ就寝しましょうか」
九美が時計を指して、私はつられて時計を見ると、PM11時を回っていた。
「そうね……寝ましょうか」
そして私達はそれぞれの布団に入ったが、私は眠れずに九美が言った言葉が、ずっと頭の中で響いていた。
私はモヤモヤしたまま目を瞑っていると、いつの間にか寝ていた。
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