王に謁見する俺

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「……分の1です。普通の人と変わりません」 ………はい? 「さらに属性の検査を行いましたが、裕様は土、水、火、風、闇、光すべてに適性がありましたが、悟様の適性は皆無でした」 えーと、つまり俺はこの世界のもっとも重要である魔法が使えないということか? 「じゃあ、なんでこいつはここにいるんだ?」 お前が呼んだんだろ! 「いえ、まだ異能の力などを持っている可能性が一応ありましたので…」 「そうなのか?」 知るか!俺に聞くな! そんなことを言えば殺されそうなので、黙っていたけど 「まぁ、良い。で、勇者達よこの世界のために魔王を倒してくれないか?」 「もちろんです。王様」 裕、勝手に決めんじゃねー! この熱血正義馬鹿が! 今、俺の戦闘能力0って言われたところだろ! 「では、勇者達よ。選定の間にて己の武器を選ぶが良い。」 王室をあとに選定の間とやらに向かう途中、これから武器を選ぶためかうれしそうな裕を尻目に俺は大きくため息をついた ………死んだな、俺
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