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バンッ!!
裕が触った瞬間扉が開き、裕が吸い込まれ始めた
「なっ!?」
「クソッたれ!」
仕方なく驚いてる裕の腕を掴むと扉の反対方向に走り始める。
しかし、雨上がりのため思うように進まない
「クソッ!裕も走れ!」
「ゴメン…ムリ」
「はぁ!?」
何をふざけるのかと思って後ろを見ると、裕の足はすでに浮いていた
必死そうな裕を見て、
………見捨てようかコイツ
と思った
問題は思ったことを実行すべきかどうか悩んだ
もし、見捨てれば俺は俺のことを裕のボディーガードに勝手に任命しやがったファンクラブの面々に半殺しに会うだろう
宿題や補習やテストも困る
さらに、曲がりなりにも中学、高校と5年近く一緒につるんだ仲のコイツを見捨てるのも良心が痛む
しかし、あの厄介事の扉に連れていかれるのも困る
俺の中で天使と悪魔が戦い、
「なぁ!?」
そう言って足が浮いている裕は頭から地面に叩きつけられた
一瞬で悪魔が勝った
まぁ、コイツを見捨てても死にはしないだろうと思ったから
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