1、失った左目

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学校に着き、授業を受け、そして放課後になる。 私は警戒しながら学校をでた。 「ふぅ、とりあえず、学校では何もおきなかった」 私はそう呟いて歩き始める。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★ 「ここも…大丈夫…」 私は曲がり角にくると前後左右を確認してから曲がった。 ★☆★☆★☆★☆★☆★☆ しばらくすると、前から、30歳くらいの男の人が歩いて来る。 (大丈夫…大丈夫だから) 私は心にそう言い聞かせながら歩く。 そして、私と男の人がすれちがう… その瞬間、私の身体が震え始める。 私は嫌な予感がして、走ろうとしたけど--おそかった。私は腕をつかまれ、無理矢理振り向かされる。 「久しぶりだな、神目愛」 男の人がそう言うと、私の身体はより一層激しく震え始める。『この人は危険だ。危ない』と本能が私にそう伝える。 「離して!!」 私はそう叫び、彼の手を振りほどき、後ろにとんで距離をとった。
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