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「うるさいっ!おれは本気だからなっ」
おれは今ナイフを片手に持って立っている。少し怖いけど、これを使っておれが強いって所を見せてやるんだ。
遠い所でお頭ーと言う声が飛んでいたけどおれはまったく耳に入って来なかった。
よし、とおれが決意を固めてそのナイフに力を込め、刺した。
………いや、刺そうとした。
なぜならある人物がおれが刺そうとしたナイフを手の平で受け止めていた、から。
子供の力だけど勢いをつけて振りかぶったから結構深く刺さったと思う。
でもそんな事考えれるはずもなくおれはボロボロと涙を流した。
「づーのさっ…、ごめ、っなさ…
」
「…なんでゆーちゃんが謝んの?元はと言えゆーちゃんの言ってる事聞かなかったボキが悪いんだし…」
違うって意味を込めて首を横に振ったけどその時は、ただ泣くしかできなかった。
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