帰って来た男

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「俺はやはりこの国に帰ってきてしまう運命なのか・・・」 俺は心底嫌悪感を覚えて一人ゴチた。 俺はカミル=シュールハルト。『火の国』の12貴族の一つにあたるシュールハルト家の長男だった男だ。 この世界は『火の国』『風の国』『水の国』『土の国』『木の国』の5つの国で構成されていて、その中でも最も力が強く、最も王の権力が強いのがこの『火の国』。『火の国』は力こそが正義とかいう風潮が最も色濃く残っている国で、だからこそ『火の国』にさからう国はない。
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