夏音

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しばらくして 夏歩は入院することになった そして入院してやっとその生活に 慣れてきた頃 オレはある物を早く見せたくて 急いで病気に向かった 「夏歩!!」 「蒼!!今日早いっ♪」 バンッと思い切りドアを 開けたオレを見て 夏歩は嬉しそうにそう言った 「急いできたから!!ほら、見て!!」 そう言いながらオレは 持っていた鞄から ある物を取り出す 「カメラ?」 「そっ!!このカメラで写真撮って、二人のアルバム作ろうぜ!!」 「うわぁ、楽しそう!!」 「だろっ?」 そう言ってオレは夏歩に近づき デジカメを自分たちに向ける まず一枚目 カシャッ─… 「上手く撮れた?」 確認するオレにそう聞く 夏歩の声は いつもより弾んでいた 「お、いい感じ!!」 「あたしにも見せて!!あ、ホントだ!!」 そしてオレたちは 毎日写真を撮って アルバムに貼って 夏歩がコメントも書いて 二人だけの アルバムを作っていった あと何枚の写真を 二人で撮れるのだろう?  
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