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夏の音はとてもはかなくて
君を思い出すから切なくて
きっと いつか 君の哀しみを
全て背負う
それが僕の夢だった あの頃…
君は瞳を閉じて 唇を震わせた
ずっと忘れないで、
と言ったような気がした
月は顔を隠して 闇の深さを増す
見上げた星が今人知れずに消えた
時はきっと
僕の中の引き出しから
君をさらって
あの温もり あの優しさ
あのときめき
行かないで どうか 行かないで…
夢中で駆けた 二人のページから
君の思い出ばかり 溢れ出て
そっとそっと 扉を開ければ
あの日 あの時と同じで
夏の空は今日も青空で
君を思い出すから嫌いで
一人読んだ 最後のページには
「精一杯生きた証のような恋でした」
僕の恋は ずっとそのままで
一人大人になるのが 寂しくて
~*FェЙ*~
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