等身大ラブソング

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百万回の愛してる なんかよりも 一度ギュッと抱きしめた方が 早いだろう? ―――― 「紗穂…」 できるだけ甘い声で囁いた 「……?」 すると紗穂は 様子を窺うように こっちを向いてくれた その瞬間 俺は紗穂を抱きしめて キスをした 「は、颯斗!?なッ!どうしたの??///」 不意打ちだったから 紗穂は相当混乱してた 「俺の気持ち、わかった?」 これが俺の愛情表現 「ッ!!うん///」 紗穂は言葉を欲しがる だけどこうして ギュッと抱きしめると はにかんで 幸せそうに笑うんだ 「ははっ!!」 それが嬉しくて その笑顔が大好きで 俺も自然と笑顔になる そして更に紗穂に惚れる 紗穂は俺の胸の中は "温かくて安心する" と言ってくれる "これで十分"だと… だけど… いつかちゃんと 言葉にするから だから、その時は 飛びっきりの笑顔を見せて? ―――― 百万回の愛してる なんかよりも 一度ギュッと 抱きしめた方が早いだろう? なぁ… 俺みたいな恥ずかしがりは こんな伝え方しかできないけど 本気で人を好きになった時に 台詞滲みた愛の言葉なんて いらないさ 俺は何も言わずに抱きしめるから お前は俺の胸の中で 幸せな女になれ ~*FェЙ*~
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