縁切り

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叶ら二人の女子が階段から見えなくなると、清海は信二からすばやく離れた。 「あっははっはっは!  今の、めっちゃおかしかったねっ?  ウケる」   そして、からからと笑いつづけた。   信二は歯をくいしばった。 「何なの、君?  一体何がしたいの?」 「そういう態度いけないんだー。 私の・・・二の腕をもみしだいておいて。 きゃっ、やだ」 「つきあってられない」 「待った待った、信二くん待って!」   ふわふわの砂糖菓子のような愛くるしいファンクラブ名誉顧問は、背後から信二の襟首をつかんで、進行をさえぎった。 「あの子、信二くんのこと、好きなんじゃないの?  掃除当番を千奈美が押し付けたときも、ムキになってかばってたし」 「意味がわからない」
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