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「よし、俺が降下開始したら後に続け!」
「イェッサー!」
威勢良く二人が答える。それを確かめるとリーンハルトはスロットルを目一杯上げ、操縦桿を前に倒す。
彼の乗機であるMS-05BザクⅠ、俗に言う旧ザクのジェネレータから出力が上がると共にけたたましい駆動音が鳴り響き、ザクⅠがゆっくりと後部ハッチに向け歩き出した。
ハッチの目の前に到着すると操縦桿を戻し、ザクⅠもその場で停止する。
続いて足元を確認する為にサブカメラから出力していたモニターの映像をメインカメラに切り替える。
するとザクⅠのモノアイはブォォン…と独特の起動音と共に点灯した。
眼下には中央アジアの広大な大地と連邦軍の同地域における最大拠点、バイコヌール宇宙基地の建造物群が確認できた。
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