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ポチと出会った次の日。
また元のコーイチの姿に戻ったポチは、重いまぶたを擦りながら学校へ向かうぼくの背中に、玄関から小さく声をかけてきた。
「ナオキ、学校とやらが済んだら、昨夜の神社へ来てくれ。
せねばならぬことがある」
口答えしようと思ったのだけれど、タイミング悪く母さんが玄関にやってきてしまい、ぼくは不機嫌そうに「いってきます」とだけ言い、ドアを開けた。
まだまだわからないことがたくさんある。
昨夜神社から戻ったあと、ぼくはポチにたくさん聞きたいことがあったのだけれど、ポチは「疲れた」と言って丸くなって寝てしまい、結局詳しい説明を聞くことは出来なかった。
数々の疑問は、放課後に尋ねるとしよう。
さすがに今日は夜更かしのし過ぎで眠いや。
ぼくはあくびを噛み殺しながら学校へと続く坂道を歩いていった。
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