theater:1

9/31
前へ
/1412ページ
次へ
「誰とって・・ 本気で言っとんのか? このボケぇ!!!」 そう叫び。 ノリは藍を小突いた。 少しよろける藍。 痛い!! 「なんですか・・ 本当にわかんない・・。」 藍は小突かれた額をおさえ、 若干涙目。 「・・ノリさん、藍、本気で わかってませんね、これ。 俺でさえ途中でわかったのに。」 リュウガが呆れた、 といったような声。 え? コウジも・・笑顔を うかべてはいるものの。 どこか、苦笑い。 「・・藍ちゃん。 気付こうよ(笑) まぁそこが藍ちゃんらしさで。 そんな藍ちゃんに夢中になって るんだろうけど、あいつは。」 ・・あたしに。。夢中・・? 「アキと。 会わんくてええの?絶対、 淋しがってると思うけど。」 ・・・。 ・・!!!! 「あ・・あ・・。」 アキ。 そう・・ 「うん、俺もアキヒデさん 会いたがってると思う。 もうずっとゆっくり 会ってないんでしょ? 俺らも忙しかったし。」 アキヒデ・・ この名前が藍の耳に。 するりと入ってきた途端。 かぁーー!!と 背中が熱くなって。 自分の顔が・・ ほてってるのがわかった。
/1412ページ

最初のコメントを投稿しよう!

88人が本棚に入れています
本棚に追加