theater:1

12/31
前へ
/1412ページ
次へ
「ってかさーやっぱ。 めちゃくちゃ 格好良いよねぇ~JUJU。」 コウジが彩りが鮮やかな ちらしずしをつつく。 今日何回目だろう。 この言葉。 ここにいる全員の回数を 合わせたら。 うんうん、 みんな力強く頷いている。 リハーサルでさえ、ああなんだ。 実際、観客がうめつくされたら・・ どんなライブをみせてくれるんだろう。 考えるだけでわくわくする。 「ほんま、あの4人が また並んでるステージが みれるなんて・・ 思わんかったからなぁ。 崇さんにその話きいたとき、 最初冗談ですよねって 笑ってしもうたくらい・・。」 あの4人。 ノリは嬉しそうに話す。 そう・・JUJUは4人だ。 あの、4人のメンバーと。 かつては・・もうひとり。 そう、5人で活動してたんだよね。 ・・そっちはきっと。 もう二度と みれないんだろうけど・・。 「藍ちゃん。」 名前を呼ばれてはっとする。 にこにこ。 笑顔のコウジが藍をみていた。 「ごめんね、解散ライブん時の 話しばっかしちゃって・・。 藍ちゃんは 未月に何回も解散ライブのDVD 見せられてるんやっけ?」 暗い表情の藍に 気がついたのだろう、 コウジが藍にも話題を振る。 未月? リュウガが誰?とばかりに 聞き返す。 キラ姉の本名らしいでー。 ノリが間も開けず、返す。 へぇー、しらなかったっすー。 リュウガがゆったりという。 そう・・キラも。 JUJUの解散ライブを見ているのだ。 まぁその時は。 まだベースを始める前 だったらしいんだけどね。 「うん、何回も みさせてもらいました。 キラ姉、JUJU大好きだから。」 「DVDでも半端なく 格好良かったしょ? あれを生で見れると思うと・・ うう、感動だ!!」 みんな・・楽しみにしてる。 そう、藍だってそうだ。 楽しみすぎる。
/1412ページ

最初のコメントを投稿しよう!

88人が本棚に入れています
本棚に追加