88人が本棚に入れています
本棚に追加
/1412ページ
「・・あたしとちぃは。
日本の文化になったの。
あたしはそう思ってる。
・・ねぇあなたも。
あなたの唄もいつか
きっと・・そうなるわ。」
あたしの・・唄・・
ふるふるふる。
藍は首を横に振る。
あたし・・なんか・・!!
彼女はそっと藍にちかづき、
優しく藍の唇に指をよせた。
「だけどね、
そうだな・・まだ早いかな。」
まだ・・早い?
「ねぇ・・唄って。
あなたはまだまだ・・
唄を歌いつづけるの。
きっと彼もそれを望んでる。」
あたしの・・唄・・。
ざざざ・・
寄せては返す、波の音。
二人の間に流れていく。
最初のコメントを投稿しよう!