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「あのぉ・・。」
きーーん!!
どこかマイクが共鳴しあい、
耳を貫くような音がした。
「あうう。。」
思わず耳を塞いでしまう。
横にいた・・背の高い彼も。
同じ仕草をした。
「ちょ、、
スタッフしっかり・・。」
そう呟いて。
藍もスタッフには
申し訳ないけれど。
この音は苦手だから・・
マイクの設備トラブルは
避けてほしい・・・と思う。
ステージの上の彼も、
その美しい顔の眉間に
皺をよせ、嫌々といった
顔をする。
ドラマーは
明らかに不機嫌そう。
・・一番怒らせたくない人
だよね、うん。
「ミッキーさんめちゃ
嫌な顔してる。うわぁ絶対
後でスタッフ怒られるよ~。」
彼も気付いたらしい。
JUJUのドラマーであり、
リーダーのミキオ、
通称ミッキー。
藍もそう何回も会って
話したことが
あるわけではないのだが。
彼はどうやら感情がすべて
顔に出るタイプらしいから。
まぁわかりやすいっちゃぁ
わかりやすいんだけどね。
「えーっとぉ。」
ボーカルが話し始める。
この世の生き物とは
思えないほどの美貌を持つ、
ボーカルの彼。
JUJUのボーカル、崇だ。
一体何度
彼を地球外生命体だと
思ったことだろう。
ってか今も。
彼は妖精なんじゃないかって
思ってるけど。
その美しい見た目と。
そして。
「・・なんでこーんなに人、
集まっとんの?」
はい?
崇の言葉に藍と横にいた・・
背の高い彼、
リュウガと顔を見合わせ。
それからくるっと
周りを見ると・・。
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