theater:1

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「あのぉ・・。」 きーーん!! どこかマイクが共鳴しあい、 耳を貫くような音がした。 「あうう。。」 思わず耳を塞いでしまう。 横にいた・・背の高い彼も。 同じ仕草をした。 「ちょ、、 スタッフしっかり・・。」 そう呟いて。 藍もスタッフには 申し訳ないけれど。 この音は苦手だから・・ マイクの設備トラブルは 避けてほしい・・・と思う。 ステージの上の彼も、 その美しい顔の眉間に 皺をよせ、嫌々といった 顔をする。 ドラマーは 明らかに不機嫌そう。 ・・一番怒らせたくない人 だよね、うん。 「ミッキーさんめちゃ 嫌な顔してる。うわぁ絶対 後でスタッフ怒られるよ~。」 彼も気付いたらしい。 JUJUのドラマーであり、 リーダーのミキオ、 通称ミッキー。 藍もそう何回も会って 話したことが あるわけではないのだが。 彼はどうやら感情がすべて 顔に出るタイプらしいから。 まぁわかりやすいっちゃぁ わかりやすいんだけどね。 「えーっとぉ。」 ボーカルが話し始める。 この世の生き物とは 思えないほどの美貌を持つ、 ボーカルの彼。 JUJUのボーカル、崇だ。 一体何度 彼を地球外生命体だと 思ったことだろう。 ってか今も。 彼は妖精なんじゃないかって 思ってるけど。 その美しい見た目と。 そして。 「・・なんでこーんなに人、 集まっとんの?」 はい? 崇の言葉に藍と横にいた・・ 背の高い彼、 リュウガと顔を見合わせ。 それからくるっと 周りを見ると・・。
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