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人と魔物。
遥かな古より生存権を賭けて戦い続けてきた。
サイクロ森林。
そこには、傷つき身体を鋼糸で拘束されている少年と少女が倒れていた。
彼らは歴史あるアルフォト王国ギルド属し、僅か16歳にしてランクCを有する将来有望なエージェントである。
彼らはサイクロ森林に出現し、これまでに5人の人間を殺害した『魔物』の討伐任務で来ていた。
ランクで二つも劣るEクラスの簡単な任務だったはずだ。
CとEランクでは魔術師としての力で換算するならば、約50人分の戦力差が出る。
敗北は無い・・・・とは言い切れないが、それも極僅かな可能性と奇襲を持ちいられた時の話しである。
しかし、それは人に置き換えた場合である。
「・・・・魔術無効化を持っているなんて・・・・聞いてないよっ?!」
そう・・・・魔物には魔法を使えないが、それを超える様々な特殊能力と身体能力を備えているのだ。
例えば―――
風を自在に操り、最速の称号を持つ・・・・天空の支配者。
水を自在に操り、水中においてはドラゴンさえ倒すと言われている・・・・大海の絶対者。
地を自在に操り、無類の防御を誇る・・・・地上の君臨者。
莫大な魔力と詠唱を必要とする上級炎術魔法を軽く凌駕する炎を殆ど溜めも無く繰り出すことができだけでなく、魔法攻撃を無効化するフィールド、驚異的な自己再生能力を備える・・・・全生命体の覇者。
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