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【二夜】
蒼く美しい少女は無表情のまま、深々と頭を下げた。
「……お前……」((梵天
そうして、梵天はある事に気がついた。
その少女の姿はまだ小さく、
自分と同年ぐらいだと気がつく。
「すいません殿。
人質の私は、
貴方にお触れする事も
お話も出来ません
どうかそのままおひさがりください。」((葵
「「「!」」」
そうして、
少女はその地に座り、
深々と頭を下げた。
だが、
その時。
俺は
みてしまったんだ。
少女の着物の隙間から
首にある
大きな焼印を。
その焼き印の数は尋常ではなく、何個もあり、
ムチなどで叩かれた痕。
火傷の痕。
これは、
いや、これが、
少女の今までにあった事なのか?
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