晴天の霹靂

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夫婦で今後の事を話し合いながら食事をとる、何ヶ月ぶりだろうかこんなにゆっくりと話をしたのは。 決して会話がないわけではない。 休みはよく出掛けたりもするし仲はいいほうだと自負している。 だがやはり年月を重ねると会話があまり必要ではなくなってしまうのである、いや必要だが、出来なくなってしまうのほうが正しいのかもしれない。 リストラされたけど、こうして夫婦の絆が固く結びなおされた。 案外悪いことばかりではないのかもしれない。 夫婦の結論は、絵理がパートにでて、退職金とパート代で生活し、その間就職活動をするというものだった。 一生養うからとプロポーズして結婚したのに、懺悔の思いと情けない気持ちでいっぱいになっていた。 そんな心中を察してか、彼女は『一度パートしてみたかったの、これからの時代女性も社会参加しないとね』とおどけてみせた。 本当に心強くて参る。 いざというとき、男なんかより女のほうが100倍逞しい。 そんな彼女の横顔に惚れ直したということは照れ臭くて言えなかった。
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