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「神戸さん、ここはそうじゃないですから、何度いわせるんです」
「すみません」
拓海とそう変わらない青年が眉をひそめ、蔑むような表情でこちらをみている。
新しい就職先は、なかなか馴染めず年の離れた上司に怒られる毎日だった。
忙しい毎日のお陰で余計なことは考えずにすむ。
離婚の手続きはスムーズにすんだ、一人住まいにも慣れた。
毎日を必死にいきている。
ただふとした瞬間に、泣き出してしまいそうになる。
涙腺が弛んだのは年のせいだろうか。
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