彼女の過去

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元カレと彼女の間に何があったのだろう...仕事のせいとかありきたりな過去だったらいいのだが。元カレと別れて、あわてて彼女に電話した、ぼく/〔今どこ?〕彼女/〔イルカのショーの所にいる〕ぼく/〔直ぐにいくから待ってて〕彼女があわてて行った/〔一人で来て〕彼女はパニックになっていた。わかったと返事をして、直ぐに走って行った。彼女になにかあったのだろうか。不安が頭をよぎる。彼女のいる場所に着いた。いない...僕は叫んだ、「つばさーー」。この時初めて彼女の名前を呼び捨てした。むりもない、彼女は三つ年上の彼女。「つばさー」。 もう一度読んだ、柱の陰から恐る恐る顔を出す彼女。僕だけだと気付くと走って抱きついてきた。彼女は震えながら泣き出した。「もう、安心だよ」。君を一生守れるのは僕だけだから。僕は心のなかでそう思った。そう、僕は彼女を助けられるなら、喜んで悪魔にでもこの命を渡そうと思っていた。震える彼女とマンションにいき、何度も彼女に「大丈夫だよ。」といいつづけた。彼女が怖い夢を見ないように後ろからそっとだきしめながらよるを過ごした。
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