ねぇ、螺旋の夜を過ごしましょう

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「大丈夫、何もしないから」 優子のこめかみに口を近付けて、安心させるよう言った。 これだけ。 たったこれだけでも、固めていた決意が鈍ってしまう。 この人を好きにはならない、という決意が。 「当たり前……でしょう」 まだまだ自分は、この”view“にふさわしい人間としての修行が足りないと思う。
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