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(いつからだろう。)
『ふはっ、コイツめっちゃ寝てんな、』
「・・・・せやな、」
ヨコの肩で気持ち良さそうに寝てるたつ。
俺は今ちゃんと笑えてるやろうか。
目を細めてたつを見るヨコの隣で。
ホンマこんな姿、見たないわ。
(いつからだろう。)
コイツがこんな幸せそうな顔をするようになったのは。
『なぁ雛・・・』
「ん?」
『・・・俺、間違ってへんよね?』
その声は静かなものだったが、どこか幸せそうなものだった。
「ん、」
ヨコはもっと子供っぽかったはずなのに。
いつのまにか1人の人を守れる人になっていた。
俺の方がヨコと長い時間を共にしてたのに・・・
***
「んぅ・・よ、かまくん?」
『お、起きたか?おはよ、』
―ガチャ
これ以上、あんな顔を見てられなくて楽屋をでた。
「・・・いつからだろう」
本当は、いつからかなんてわかってんねん。
いつからなんて・・・
-END-
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