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その日の夜、美恵のことを思いベッドに横になると、いつも以上の止めどなく流れる涙と動悸がうるさくて、眠れなかった。
それと同時に私の頭の中で【デリヘル】という言葉がしつこく繰り返されていた。
今がこんなに辛いなら、これ以上辛いことはない。死ぬ勇気もないから生活のことを考えてる。
なら、一層奈落の底へ堕ちてしまえ。きっと想像を絶する絶望があるとすれば、勇気のない私を死へと導いてくれる。もう心配してくれるまわりを想う余裕もない…苦しみしかない今から抜け出したい…。
私はパソコンを開き【デリヘル】で検索をかけた。
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