現実

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その考えは浅はかだった。 まず前の店とは客の質が明らかに違った。 品の良い上客ばかり。彼らはリメインの美しすぎるキャストの上品で、控えめな雰囲気を求めて訪れている。 この空間では【元気すぎる私らしさ】はまるで通用しなかったのだ。つまり場違い。 成績は上がらず、ミーティングでは皆の前での駄目だし…。 どうしても「売れたい」その一心で少しずつ店のカラーに合わせていく、自分が自分じゃなくなっていく。
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